約 3,033,208 件
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S-502 サイス 術 MP1 +2000 ダメージ1 バトル攻撃 次の効果の1つを使う。 ●相手の魔本にダメージ。 ●相手のパートナー1枚を選び、捨て札にする。 ティオ第1の術 「恵!」「ハイ!! サイス!!!」ティオの術がボルボラの魔本を燃やす。 朱玉の十傑 パートナーを捨て札にする効果も選べる。 どちらを使うかは状況次第だ。 S-118 ウォケルやS-624 コファルと同様の効果を持つ術カード。 類似カードにはS-391 ザケルやS-398 ギガノ・レイスといったカードも存在する。 それらと同じように、ダメージとカード除去を臨機応変に使い分けられるのが特徴。 とはいえダメージとしては小さいので、除去できるカードがある場合には基本的に除去を選ぶ事になるだろう。 ダメージへの期待はあまり持てないものの、ティオの術カードとしてはS-404 サイスと並んで扱いやすい攻撃術である。 《負けるな女の子!》等を使う場合には、採用を検討してみて損はないだろう。 このカードとS-503 セウシルは術の番号が入れ替わってしまっている(ゴールドリスト・実物のカード共に入れ替わりが起きている)。 本来であれば、第1の術が「セウシル」、第2の術が「サイス」である。 収録パック LEVEL:13 朱玉の十傑 タグ:+2000 MP1 ダメージ1 ティオ バトル攻撃 術
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トップ→装備→剣→剣/強化あり(ドロップ)→リーパーサイス 遊んで貯めるポイントサイト - Warau.JP リーパーサイス ATK:284 スロット:1確認 ATK+13% MDEF+20% オートスキル発動率+5% MaxMP+10% 物理貫通+4% 闇属性に半減 ※ATK=デスサイスの数値+99? ★デスサイスの強化(リオクトブの鍛冶屋) ┏デスサイス×1 ┃死霊の頭蓋骨×10 ┃大きな鎌×10 ┃乾いた丈夫な枝×20 ┗800,000スピナ
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S-023 サイス 術 MP1 +1000 ダメージ1 バトル攻撃 相手の魔本にダメージ。 ティオ第2の術 風の刃で相手を切り裂く。 LEVEL 1 攻撃力は最弱クラス。 コストは1なので、連続攻撃で使うといいかも。 最初期の「サイス」。 魔力は非常に低いので防御されれば容易に防がれるが、このゲームで防御術はそこまで多用されないので、攻撃が通る可能性は十分ある。 しかし、追加効果等がないこのカードを採用するのは厳しいと言わざるを得ない。 現在では同条件で使用な上、魔力が1000高いS-404 サイス・S-502 サイスが登場している。 前者は追加コストによって防御やかばうを封じる効果を、後者はダメージの代わりにパートナーを捨て札にする効果を選んで使用可能。 ティオの低コスト攻撃術を求めるなら、それらを優先しよう。 収録パック LEVEL:1 赤い本と魔物の子 LEVEL:1 構築済みスターターセット タグ:MP1 ダメージ1 ティオ バトル攻撃 術 +1000
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total - / t - / y - 表現一覧 ※アルファベットは各楽曲に対応。下の表と合わせて参照のこと 表現 親密度UP 入手条件 完成度上限UP 上限UPなし 激しく 如月響也 - 「愁情」の楽曲を響也と2人練習 B C E F H L O R I K M N P Q S 切なく 如月律 - 「愁情」の楽曲を律と2人練習 C F G I R A B D J L O 快活に 榊大地 - 「彩華」の楽曲を榊と2人練習 B E HJ K L MN Q R A C D I O P S 正確に 水嶋悠人 - 「清麗」の楽曲を悠人と2人練習 C E F H M N O Q A B D G I J KL P R S 穏やかに 八木沢雪広 - 「清麗」の楽曲を八木沢と2人練習 A D G I J P E F H M N S 荒々しく 火積司郎 - 「愁情」の楽曲を火積と2人練習 B C F H L O E K M P Q R 歌うように 水嶋新 - 「彩華」の楽曲を水嶋新と2人練習 A D G H I J K P Q B C E F L M N O R S 熱情的に 東金千秋 - 8/4のストーリーイベントで入手 B C F H L O R E G I J K M N Q 甘美に 土岐蓬生 - 8/4のストーリーイベントで入手 A D E G I K L R B F H J M N P Q S 気高く 冥加玲士 - 冥加の恋愛5回目「夢3」で入手 A B C D G I K L N O P R S E F J Q 優美に 天宮静 - 「清麗」の楽曲を天宮と2人練習 A D G I J K N P R S B C E F H L O Q 生き生きと 七海宗介 - 「彩華」の楽曲を七海と2人練習 A B D E H J K M N P Q R S C G I L O 力強く 如月響也 火積司郎 習熟度80以上の「彩華」の曲を、響也or火積と2人練習 B C F H L M O P S E I K N Q R 決然と 如月律 冥加玲士 習熟度80以上の「彩華」の曲を、律と2人練習 B C F H I L O P R S A D E G K M N Q 愛らしく 榊大地 土岐蓬生 習熟度80以上の「清麗」の曲を、榊or土岐と2人練習 A E H M Q D G I J K L N R 静かに 水嶋悠人 天宮静 習熟度80以上の「愁情」の曲を、悠人or天宮と2人練習 A D G I J C F N O P S 表情豊かに 八木沢雪広 七海宗介 習熟度80以上の「愁情」の曲を、八木沢or七海と2人練習 A B C D E F G H I J K LM N O P Q R S - 華やかに 水嶋新 東金千秋 習熟度80以上の「清麗」の曲を、新or東金と2人練習 B C E H K M N Q A F G J O 楽しげに easy - - 八木沢の恋愛2回目「街を案内」で入手 E H K M N Q D J P R S 軽やかに easy - - 7/14のストーリーイベントで入手 A B C E H J K M N O Q R D F I L P S 滑らかに easy - - 如月響也の恋愛7回目「他人の意見2」で入手 A D F I L P R S B E G H J K N O Q 重々しく Hard - - 冥加の恋愛6回目「力の差」で入手 F G L P R S B C D I N O 壮大に Hard - - 2周目以降、7/22のストーリーイベントで入手 C D F I N O P R S A B E G J K L M Q 荘重に Hard - - 猫の親密度50以上の時、話しかけると入手 C D F G I L N O P R S A B E H J M 表現「easy」を付けると、大会時のボタンの数が少なくなります。 表現「Hard」を付けると、大会時のボタンの数が多くなります。 (A)ロマンティックな小品 (B)チャルダッシュ (C)ヴァイオリン協奏曲「冬」 (D)弦楽セレナード (E)アイネ・クライネ・ナハトムジーク (F)弦楽四重奏曲「わが生涯」 (G)シチリアーナ (H)5つのノヴェレッテ~オリエンタル (I)スカボロー・フェア (J)弦楽四重奏曲~第2楽章 (K)ディヴェルティメントK.136~第1楽章 (L)ハンガリー舞曲第1番 (M)ホルベアの時代から~リゴードン (N)イタリア協奏曲~第3楽章 (O)弦楽四重奏曲第1番~第3楽章 (P)交響曲第1番~第4楽章 (Q)弦楽四重奏「ひばり」~第4楽章 (R)フィレンツェの思い出~第1楽章 (S)威風堂々第1番 表現 (A) (B) (C) (D) (E) (F) (G) (H) (I) (J) (K) (L) (M) (N) (O) (P) (Q) (R) (S) 激しく ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 切なく ○ ○ ○ ○ ○ 快活に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 正確に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 穏やかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ 荒々しく ○ ○ ○ ○ ○ ○ 歌うように ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 熱情的に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 甘美に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 気高く ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 優美に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 生き生きと ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 力強く ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 決然と ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 愛らしく ○ ○ ○ ○ 静かに ○ ○ ○ ○ ○ 表情豊かに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 華やかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 楽しげに ○ ○ ○ ○ ○ ○ 軽やかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 滑らかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 重々しく ○ ○ ○ ○ ○ ○ 壮大に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 壮重に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
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■アストロサイン 世界樹の迷宮Xでゾディアックが使用できるフォースブレイク。 敵全体に遠隔炎+氷+雷の複合属性攻撃。使用したターンの味方の消費TPを0にする。 雑魚処理にすごく便利。星体観測要員でも火力出せる。 地味に最速発動 ↑というか今回のブレイクは全て最速発動 序盤の雑魚でアストロサインとお裾分け併用→帰宅でTP回復し放題だ~って思ったけど、アストロサイン最速発動して戦闘終わっちゃうからこれをギリギリ耐えてくれるところを探さなくちゃいけないのであった。 スキル分類がフォースブレイクで星術スキルじゃないのが悲しい。エーテル圧縮もエーテルマスターも乗らないなんて… ↑雑魚処理に便利だからよいではないか。 ざっと調べた限りだと、これはアストロロジカルサイン(占星術用語で、空の緯線経線をそれぞれ12等分した領域)の略のようだ。特に指定がないので、それぞれの星術を司っているそれぞれの領域全部、つまりこのスキルは空の星全ての力を使っているということなのだろう エーテル圧縮は乗らないが先見術による強化は有効。ついでにアームズによる強化も可能なのでバフれる人はしっかりバフろう。 3竜の条件狙うのに有用、先見術も合わせやすい 3の時の圧縮リミットの感覚で最初ブースト3T目に圧縮選んで「???」ってなった ↑分かる なんどかやらかした 何となくウルトラマン系っぽいネーミング ゾディアック版アカシックノヴァ インペリアルがいると、ダークエーテルに見えてくる これ使ってると条件ドロップかなり取れるようになった 適当ゾディとINT盛り盛りゾディで火力が違いすぎるんだよねコレ。INT特化だとちゃんと雑魚一掃できたりできなかったり ↑いや出来へんのかーい 弱点なしの体力バカとか3色耐性持ちにはギリギリ耐えられたりするんだよね 電気カエル「ゲコっ♪」ピクシー「やっほー♪」 TP踏み倒しに意味のあるパーティー組めば、かなり便利よね序盤~中盤 諸々を乗せた先見アストロとドロップカメオで三竜の素材集めがサクサクなのは助かる コメント ■関連項目 アカシックノヴァ(スキル)
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前ページ次ページ鋼の使い魔 昼下がりのトリステイン魔法学院。 ルイズは一人、風通しを良くした自室で机に齧りついていた。 「ん~……う~……ん~……」 つらつらと便箋に書き連ねては、クシャリと丸めて捨てる。 床にはそんな具合に丸められた便箋があちこちに転がっていた。机には、開かれた詩集と『始祖の祈祷書』、そしてペンに綺麗な便箋が置かれている。 ルイズはギュスターヴ達が王都に出かけている間、部屋に残って祝詞を考えていたのだった。 座学では優良な成績を誇るルイズだったが、なにぶん、詩というのは感性の世界である。魔法という世の真理に触れられない、という潜在化のコンプレックスは、 自然ルイズにそれらへの食指の発達を阻害する一面があり、なかなか名文、美文が思いつきもしなかった。 しかも今回は王家の婚儀で使う詩である。色々と制約がつく。使ってはいけない語句、使わなければいけない語句、韻の踏み方、最低字数、最大字数、…と、 課題は山ほどある。 流石のルイズも参り始め、耳から煙が湧き上がりそうだった。 …そして不意に、ルイズの中で何かが切れる。 「あー、もう!部屋に篭っててもいい語句なんて思いつかないわ!…そうよ、外に出ましょう。外に出て新鮮な風と緑に触れればきっといい文句が浮かぶわ!」 確かモノの本にある有名な文豪は、日がな領地の緑に戯れて文章を作るというではないか! …と、いささか逃避気味に結論を出したルイズ。祈祷書と便箋、そして携帯用のペン及びインク壷を持って部屋を出る。 学生寮の外、学院敷地内の広場の一つに出た。王家の婚儀が近い事もあってか、学院の授業は近頃半分ほどに減らされ、代わりに生徒や教師の一部は、 こういった時に家門が王国より架せられる仕事を持つ者もいるために、王宮に借り出されている。 しかしそれほど身に忙しい用事のない生徒達は、降って湧いたのどかな時間を思い思いに過していた。平時のタバサのように図書館に篭る者もいる。 広場に目を移せば、そこにも学院の生徒はいる。車座になっておしゃべりに耽る者。木陰で使い魔とともに午睡に興じる者。 広場の一角では、男子生徒二人が杖を抜いて対峙していた。決闘…ではない。 二人の間には線が引かれ、その間を鳥の羽で作った玩具が行きつ戻りつしている。向かい合う両者が浮遊【レビテイション】で羽を拾い合い、 お互いが線の向こう側に落そうと競争する。最近学生の間で逸り始めた遊びらしい…。 天気も良く、のどかな風が吹いて心地よい。肺一杯に空気を吸って気持ちを入れ替えたルイズだったが、残念ながらその場で名文の類は思いつかなかった。 そこで学院にいくつかある広場を練り歩いてみる。その内の一つ、目立たない壁際の木陰でケティとモンモランシーがなにやら 絡み合って寝転んでいたような気がするが、多分気のせいだろうと思う。 そんな具合で、最終的に足が向いた先は、このところよく通い始めたコルベール師の研究塔前だった。 『下準備の日々』 「習慣って怖いわねー…」 とはいえ、仮にもコルベールは教師だ。何かしら助力を得られるかもしれない。そう思って塔の中を覗いたが、中は無人。 その代わり、塔の脇に建てられた大きな天幕から、定期的に火の粉が吹き上がっていた。 近寄ってみると、天幕の中に作られた溶鉱炉のそばで、コルベール師がえっちらおっちらと箱ふいごの取っ手を押し引きしている。 押すとそれに合せて、溶鉱炉の天井から火の粉が吹き出ていく。 「ふっ、ふっ、…おや、ミス・ヴァリエール。今日は、一体、何の、用ですかな?」 小刻みに息を切りながらコルベールはふいごを動かしている。 用と言う用があってきたわけではないルイズは、少し困った。 「いえ、ちょっと近くまできたものですから…」 といって、天幕の影に置かれたテーブルセットの一角に座る。 座ってルイズは暫く、コルベール師の動きに合せて動く溶鉱炉を眺めていた。ふいごの運動に合せて火を噴く溶鉱炉は、ふと、昔見た解剖学書に書かれていた 心臓の挿絵を想起させる。脈に合せて熱せられた空気を送る、鉄の心臓…。 「…ミスタ・コルベールは詩を作られたりはしますか?」 問われたコルベール。少し手を止めて答えた。 「詩ですか?…生憎と文学の素養は、持ちえませんでしてな…」 暗に自分が粗忽者であると言っているようで、コルベールは苦笑した。ルイズはそこまで表情を読めず、言葉の表面だけを受け取る。 「そうですか…」 ルイズが落胆しているようで、何か声をかけようとしたコルベールだが、溶鉱炉が冷め始めていると見て急いでふいごを動かし始める。 「そういえば、貴女は、王室の婚儀の、巫女役に、選ばれたのでしたな」 教師の中でもオスマンと繋がりの深いコルベールはそれを知らされていたのである。 「はい。家名の恥にならぬよう、大役を果たして見せます」 「そうですか、ふっ、私は助力、できませんが、オールド・オスマンに、やはり、聞かれると、よいでしょうな」 結局オスマンの手を借りた方が良いらしいと、今日の散策で結論付けられてしまったルイズであった。 そのまましばらく、コルベールの溶鉱炉を観察していたルイズ。ふと疑問が浮かんだ。 「ミスタ・コルベール。そもそもこの溶鉱炉って何のために作られたんですか?」 最もな話で、ルイズは溶鉱炉の落成を見たが、何のために作られたのかはさっぱり知らなかった。ただ、ギュスターヴが協力しているらしい、とだけは察知している。 「ん…そうですな。しばしお待ちを…」 ふいごを止め、そばの麻袋からスコップで石炭を掬って溶鉱炉の中へ投下し、コルベールはやっと体を止めた。 「ふぅ、やはり人力では限界がありますな。塔に風車をつけてそこから動力を得ますか…」 後退した額には玉の汗が浮かび、コルベールは懐のハンケチーフでそれを拭った。 「…さて。この溶鉱炉はですね、まず材料を用意する為のものなのですよ」 「材料?」 「ええ。この溶鉱炉で作った鋼材を使って、私はやりたい事があるのです」 ルイズには俄に理解しがたい志向だった。例えるなら、普通パンを焼く時に小麦粉を求めるが、この場合まず小麦を畑で作るところから始める、ということである。 「残念ながらトリステイン産の鋼材では用件を満たさないのです。ですから自分で作ることにしたのですよ」 「はぁ。…じゃあ、その鋼材でやりたいことってなんですか?…その、姉様は外道な研究と言っていましたが…」 「ははは、確かに、エレオノール君のような生粋の魔法研究者から見れば、私の研究は外道もいいところでしょうな。 …私はね、魔法に寄らない技術の開発をしているのですよ」 「魔法の力によらない…?」 時にこの教師は貴族らしからぬ、メイジらしからぬ事をいう。柔軟である。ルイズの知性が刺激されうることも多岐に渡る。 コルベールは続ける。「例えばメイジは浮遊【レビテイション】や飛翔【フライ】で空を飛ぶ事が出来ます。といっても、精々地上40メイルほどですが…。 しかし平民の、魔法の使えない人々にとっては、どうやっても空を飛ぶ事が出来ない」 「あたりまえじゃないですか」 「そこです。その『当たり前』というのは、魔法を使うことが前提だからですよ。技術の全てを魔法に傾注する事を私は良しとしません。 世の理の全てが魔法であるというのは、遺憾ながら貴族の持つ幻想であると私は思ってますぞ」 「はぁ」コルベールの思想を受け止めきれないルイズだった。 コルベールの思考、実に柔軟である。縛られぬ小貴族だからこそ、貴族の特権たる魔法にこだわらないのか。はたまた、うやむやに伏せられる半生に、何を見たのか…。 ともかくも、コルベールの思想はトリステインの、いや、ハルケギニア全域のメイジと貴族にとって危険極まりないものであろう。ルイズがそれを聞いても判然としないのは、やはり魔法の使えない『ゼロ』だからなのかもしれない。 「今の私の目標は『魔法を使わずに人を空に飛ばすこと』です。…といっても、現状の計画では一部に魔法を使わざるを得ないのですが、ゆくゆくは全て、非メイジの労働力で作成が可能なものを作り上げるつもりですぞ」 「本当にそのようなことが可能なんですか?」 「ははッ、ミス・ヴァリエールは鳥や蝶も魔法で飛んでいるとお思いですか?」 はっとするルイズ。以前、ギュスターヴにも似たようなこと言われたことがある…。 「まッ、夢物語の様でもありますし、普通のメイジからすれば異端の研究と謗られても仕方がありません」 とはいえ、コルベールの目には背徳に慄く素振りなど欠片もない。彼は夢見ているのだ。いつかメイジと非メイジが互いの技術を競い合い、社会がより円満に回転する未来を見たいと願うのである。 ルイズは思わず、そんなコルベールの一旦を垣間見たのだった。 さて、学院の散策を終えて部屋に帰ってきたルイズ。結局、詩の新しい一行が思い浮かぶことはなかった。 部屋の前に立つと、人の気配がする。そっとドアを開ける。 中では、いつもの場所にギュスターヴが座っている。以前は床にべた座りだったが、何処からか調達した丸椅子に腰掛け、まんじりとせず瞠目していた。しかし、ルイズが部屋に帰ってきたと見ると、目を開いて、朗らかに笑った。 「お帰り、ルイズ」 思わずルイズの頬も緩んだ。 「ただいまギュスターヴ。…お店の方はどうだったの」 「順調な滑り出しだったよ。…ちょっといざこざもあったが」 「?」 どこか話しにくそうにするギュスターヴである。 「まぁ俺のことはいい。ルイズは祝詞ってやつができたのか?」 「まだぜーんぜんよ…。どうしたものかしら」 「まだ時間はあるんだろう?ゆっくり考えればいいだろう」 「そうね。…ところで、ギュスターヴは…」 「生憎詩の才能はないぞ。そのあたりは全部友人に任せてたから」 「あらそう…」 ルイズの落胆は深い。 若い頃はケルヴィンに手紙の代筆を頼んだ事もあるギュスターヴだった…。 夕刻の王都トリステインの王宮。通廊という通廊には魔法で設えられた尽きないランプが灯されていく。 通い詰める官僚たちは連日部屋に篭り、三国不可侵条約のすり合わせや、婚儀の準備などで大忙しである。 王女アンリエッタもまた、婚儀の為のドレス合せや何やらで引っ張り回されていた。 「ふぅ…」 やっと一日のお努めが終り、王宮の内部――王族一家の私空間である――に引っ込んだアンリエッタ。その目は自然と、指に嵌めた『風のルビー』に向かう。 「お疲れのようね、アン」 「お母様…」 振り向けばトリステイン女王、母マリアンヌが自分を見つめていた。政務らしい政務の殆どを自分を含めた他者に押し付け、一人自分は 私室で夫を思う寡婦として暮す母…。 「この婚儀でトリステインが救われるのだと思って頂戴」 どこか哀れむように娘を見るマリアンヌ。まるで他人事のように聞こえたアンリエッタの脳裏がささくれる。自然、口を出る言葉は針を含む。 「トリステインの何を守れると言うのですか。ゲルマニアから兵を借りたとしても、戦端が開けば結局、トリステインの民草の血は流れざるを得ません」 「ゲルマニアと繋がればアルビオンの愚か者とて安易に手は出せませんよ。それを察してアルビオン側から和平の打診があったじゃないですか」 「王家を蹂躙した連中の言葉など信用できるものですか」 座るアンリエッタの肩に手を置くマリアンヌ。ふっくらとした、穢れの無い手である。 「貴女がウェールズ殿下と親しくしていたのは判っていたわ」 「…!」 きゅっ、と手のひらを片手で握り締める。 「あの人が生きていれば王子を産んで貴女に幸せを与えることも出来たのでしょうけど、今となっては過去の事。忘れなさい」 …なんと無責任な。握り締める手に力が篭る。 「……全て貴女のせいだわ、お母様。貴女が王子を産まないから、貴女がもっとこの国を盛り立てないから、私は今……」 その先が言葉にならない。ならなくて俯き、殺すように泣いた。 「私は貴女が願うように、強く生きられるでしょうか…?」 か細く、つぶやくアンリエッタの言葉を、『風のルビー』は静かに聴いていた…。 夜も更けて月が天頂を昇りきる頃。神聖アルビオン共和国、ロサイスは一部を除いて夜の帳の中であった。 ロサイスはアルビオンの中でも古くから造船、特に軍艦の建造で名を残す都市である。 内乱終息後、ロサイスは消耗した空軍が注文した建造や改修、修理で活気づいていた。職人にとってお上の戦争よりも仕事が第一である。 そのようなロサイスのドックの中でも最も大きなものの一つに、『レキシントン』が停泊していた。 ニューカッスル攻防戦において船体が受けた損傷は、既に8割ほど修復を終え、現在は皇帝クロムウェル傘下の技術者集団考案による『新兵器』実装の為の 艤装に取り掛かっていた。 今朝方もクロムウェルがわざわざ視察に訪れ、『レキシントン』艦長、現在は艤装主任に就いているヘンリー・ボーウッドによる艦隊整備の進行状況の説明を受けていた。 「余の考案せし『火竜弾』はどれだけ載せられるかね、ボーウッド君。」 ボーウッドが答える。「現在の生産状況と弾薬庫の改装計画から、従来砲弾10に対して1から3の割合で積み込める計算になっています」 クロムウェルは眉をひそめる。くどいほどに顔を憂いで染めてボーウッドに語る。 「それは少ないぞボーウッド君。余と余の議会が企画した『親善訪問』では従来砲弾10に5は必要なのだよ」 「…恐れながら閣下。我がアルビオン艦隊の腕を以ってすれば、新兵器に頼らなくとも従来砲弾で事は達成できます」 ボーウッドはかねてより聞かされていた『親善訪問』の内容を思い出して顔をわずかに曇らせた。 「ならぬぞボーウッド君。計画通り、従来比5は搭載するように。…なに、場所が足らぬなら砲を下ろせばよい」 「……は」 所詮ボーウッドは軍人である。上が首を振るままに働くのみだった。 さて、そのような一幕もあったロサイスには、駐留するアルビオン軍向けに建てられた兵舎がある。その中の一室から、男の呻き叫ぶ声が漏れ聞こえる…。 「うぅ…あぁ!ぐあぁぁぁっ!!」 男は明かりのない部屋でテーブルに置かれた瓶やグラスを腕で払い飛ばす。床に落ちて音を立てて砕け散るガラスの音が続く。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」 椅子にもたれかかって男はうなだれていた。夏には少し早いはずなのに、上半身にはシャツの一枚も羽織っておらず、さらに身体は汗で濡れていた。 男は左腕をぎこちなく掲げては、それを掻き抱いたり、振り回したりしている…。 「随分荒れてるねぇ色男」 男…ワルドが振り向くと、部屋の扉が空けられてローブを纏う女が壁に寄りかかっていた。 フーケである。アルビオンの内乱が終わったと聞くと、ラ・ロシェールからアルビオンに渡り、レコン・キスタ内の符丁を使いつつこのロサイスまでやって来ていたのだった。 「失せろ盗賊。お前にもう用はない…」 濡れたグレーの髪が顔に張り付いているワルド。その髪の根元は…白くなっていた。 「私だって用はないよ。ただ、挨拶代わりに顔を出しに着ただけさ。…それにしても、どうだい?片輪の仲間入りを果たした気分は」 フーケの口角が悪意を満ちてつり上がっている。その目はワルドの新たな左腕を見ていた。 彼女の両脚もまた、ワルドの左手と同じく作られたもの……義足である。その芯材に魔法の杖と同じ技法が施されており、素手でも魔法を使うことが出来る代物である。 ただし、フーケは自らそれを欲したわけではなかった。監獄から脱出した時、既にその両足は血が滞り腐り始めていた。 ワルドはトリステイン内に潜伏する親レコンキスタ勢力に要請し、義足を与えたのだった。 その手術の折、ワルドはスクウェアメイジという技量を買われて、自らフーケの脚を切り落としたのだ。 「無くした腕が恋しいかい?眠る夜にふと、既にありもしない指先が痺れたりするだろう?」 例え腐り落ちると知っていても自分の身体の一部を棄て去るのは精神を病む。フーケは新たな両脚が生み出す『無手による魔法』と メイジとして破格の『脚力』を手にしたが、反面、無くした脚の代わりである義足に尋常ならざる依存心を芽生えさせていた。 「…常に油鍋で煮込まれているかのようだ」 「ほぅ。そりゃあいい」 ケタケタとフーケが哂う。 その時、ワルドがバネ人形のように椅子から飛び上がり、フーケを銀の左腕で壁に叩き付けた。 「がうっ?!」 金属特有の冷たい質感の指先がフーケの首にめり込んでいる。 「お前のような薄汚れた盗賊と一緒にするな。お前の足はお前自身の責任で失ったものだろう。俺は違う。あのような、魔法も使えぬ使い魔如きにっ! あの野蛮極まる剣にっ!…判るか?俺の気持ちが、俺の屈辱が、俺のこの煮えたぎる怒りがお前ごとき盗賊に判って堪るか!!」 「がっ…あ゛ぁっ…」 指先がフーケのしなやかな首を締め上げ続ける。フーケの口先から舌が零れ、潰される気管から笛のように空気が漏れている。 憤りのままにフーケを締め上げるワルドの左腕。その付け根の触手が不意に動いた。 「がぁぁぁぁぁ!!」 たちまちワルドは叫び声を上げて悶え狂う。意識の落ちる直前でフーケは解放された。 「かぁ!はぁ!はぁっ…はぁっ……ちっ、精々その立派な左腕で生きながらえるといいさ。裏切り者のグリフィン隊隊長さんよ」 捨て台詞を吐き捨て、フーケは逃げるように部屋を出て行った。 (チッ…何か金目の物があればせびってやろうと思ったんだけど、失敗だったね。…こんな形(ナリ)じゃ、あの娘に会いに行くのも、な…) また、月明かりだけの暗い部屋で、ワルドは窓から見える月に向かって、その銀の左腕を掲げていた。 「ふふふ…はっはっはっ…クロムウェルから貰い受けたこの左腕で…俺は…世界を手に入れるのだ…はっはっはっはっは…!!」 その両目は双月を映し込み、炯炯と暗い炎を灯している…。 いみじくも、ワルドもフーケと同じく、身体の欠損によって心を壊し始めていた…。 前ページ次ページ鋼の使い魔
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ウォー・サイス ~War Scythe~ 基本スペックと定義 全長 200~250cm 重量 2.2~3.2kg 地域 ヨーロッパ 年代 16~20世紀 「サイス」を戦闘用に改良されたものがウォー・サイス、もしくはウォー・サイズである。 文献上では、主にポーランド人農民がよく使ったと書かれている。 直角だった刃が垂直に変わったことが最大の特徴で、この変更点により使い勝手も威力も格段に上がった。 部位別の呼称 1 刃:ブレード(Blade) 2 口金:ソケット(Socket) 3 柄舌:ランゲット(Langet) 4 柄:ポール(Pole) 時代背景 非正規軍の武器として使われていた「サイス」が、17世紀頃に頻発した反乱から、いくつかの改良がなされた結果が生まれた武器である。 ものによってはソケットに引っ掛けるための棒状の突端がついていることもあり、これは現存する資料にも描かれている。 17世紀頃にポーランド人の農民がスウェーデンの侵攻の際、ウォー・サイスで武装して対抗したという記述がある。 また、1685年にイギリスのモンマス反乱や1848年のデンマークでの戦争でもその使用が確認できる。 ただし、この形状になってもあくまで非正規軍や農民兵の武器であったため、正式な武器として採用されたと言う記述は無い。 使用用途 使い方は刺突ができない「グレイブ」で、日本で言う「薙刀」に近い運用とも言える。 元々は農具で、使用方法も薙ぎ払う、引き切るといった用法なので、サイスを使い慣れた農民兵でも成果を上げれた。 戦闘用に強度等も調整されているため、サイスとは比べ物にならないほど戦闘向きの武器である。 2010年 1月18日更新 参考文献 ・ウェブサイト wikipedia ・文献 新紀元社 武器事典 市川定春 著 新紀元社 武器と防具 西洋編 市川定春 著 ダイヤグラム・グループ 武器―歴史、形、用法、威力 田島優 北村孝一 著 幻冬舎コミックス 図説 武器だもの 武器ドットコム 著
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小ネタ、やりこみなど アンサンブルメンバーの習熟度 主人公の習熟度をはやく上げすぎると、他メンバーの習熟スピード落ちるので、他メンバーの習熟がある程度上がるまで本番曲には手をつけないほうが良い 恋の音4つ目に必要だった好感度 (表にする必要があればします) 弟:665、セミファイナルまで(珠玉条件イベントはもっと 兄:725(珠玉条件イベントは同上 ハル:725(珠玉条件イベ(ry 榊:860、8/22開始まで(恋の音3の時点で珠玉になった。条件不明 八木沢:585 火積:585(前段階の恋愛5が500、8/22終了まで 新:620(恋の音3の時点で珠玉になった。条件不明 東金:420、8/20帰宅時まで(珠玉/通常は選択肢 土岐:420(前段階の恋愛4が390、8/21帰宅時までだけど21日はいないので実質20日中) 冥加:440(セミファイナル時点で余裕でクリア 天宮:560(うっかり上げすぎてよくわからず…もっと低くてもいいかも 七海:520でいけた 特別EDの詳細 フルボイス 選択肢・スチルはなし 一番喋ってるのはニア 想い出の主人公イベントの最後に格納 大会終了後のニアとの会話で、特別EDと従来のキャラEDとを選択 みんなでパーティーして各キャラとツーショット写真撮って終わり 主人公と攻略キャラの会話はほぼなし 「あとでアルバムにして送るよ」←配信フラグ? 難易度「むずかしい」全股のコツ 今回は1日の練習回数が多いので、初期配置が大事。適宜リロード。 安いプレゼントよりも赤いリボンで二人練習。一人練習は基本しない 習熟度は適当なとこで切り上げる、 音楽室でチューナー1回使って完成度40くらいにしてアンサンブル練習に移行 聴衆に合わせて表現を付け替えてとにかく聴かせまくる 時間制限のあるキャラはとにかく優先 決勝アンサンブルは2曲とも兄を入れる 序盤、兄の好感度上げすぎて頭打ちしたり、 高いプレゼントを落ち込みで渡しそびれたりしたので もっと簡単にクリアすることも出来ると思う。 冥加とのファイナル前夜イベント(要検証) 冥加に一人練習を聞かせて前振りイベント(手紙イベント)がフラグ? おそらく好感度は関係ない 妹イベント(冥加の恋の音3、元町通りか山下公園で習熟度75以上の曲を一人練習・聴衆問わず )は必要ない 手紙イベント 手紙イベって差し入れ渡してないと決戦前夜に会えない 習熟70~80は必要か? Lv13・習熟度83・彩華(恋の音3つ、親密度688)で発生 Lv15・習熟度90・清麗で発生せず Lv17・習熟度97・曲難易度15・親密度576で発生 Lv17・習熟度97・曲難易度13・親密度576で発生 Lv17・曲難易度15・親密度655で発生 Lv13・習熟度100・彩華(恋の音3つ、親密度700)で発生しなかった場合もあり Lv16・習熟度100・曲難易度15・親密度900で発生せず(どの曲に変えても同じく/日付が関係?) ちなみに楽曲は習熟度さえ上がっていればどれでもよさげ? 大会での操作評価 Bravo!を出し続けるよりgoodがいくつかあった方が操作評価が良い場合がある 理由は心の壁 心の壁が割れた時にMFゲージに結構なボーナスがつくが、1回目のMF時、コンボでMFゲージが フルになる直前に最初のキャラの壁が割れると、その分のボーナスがほぼ無駄になる (MFを打つとゲージがゼロに戻り、ボーナス分の余剰は繰り越されないから) なので、一度演奏してみて前述の状態になるか・なるなら該当キャラを確認し、リロって そのキャラのところで1、2回goodを出し、1回目のMF発動前に壁が割れないように調整する 1回目のMFはコンボだけでゲージを貯めて発動し、その後は普通にBravo!を出し続ければ 心の壁が次々と割れてゲージが早く貯まり、2回目のMFが早く打てるせいで評価が上がる模様 相手が3人の東日本大会・ファイナル、長めの曲の時に有効 また、同じ曲でもリロったら流れてくるボタン数が変わる曲もある ノーマルのスカボロー・フェアなど、「ボタン1個足りなくて前半にMF打てなかったけど リロってみたらボタン1個増えて前半に打てた」なんてことも 1&2キャラのその後 フィールド上でモブに話しかけると、1&2キャラの近況を教えてくれるときがあります。 大会モードで固有会話がある組み合わせ プレイ側(MF使用者) 対戦相手 響也 律、新、火積 律 八木沢、東金 榊 律、土岐 ハル 響也、新 八木沢 新、東金 火積 律、八木沢 新 ハル、火積、天宮 東金 響也、律、土岐 土岐 榊、東金、天宮 冥加 響也、東金、七海 天宮 響也、冥加 七海 ハル、新、冥加 芹沢睦との会話イベント 東金や土岐(土岐単体では未確認)の好感度を上げておくと、芹沢睦との会話イベント発生します。(セミファイナル後?) 勉強会で神南キャラ選択でも芹沢選択できます。 普通に彼と勉強できます。
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EC加盟国の人物交流協力を促進するエラスムス計画(1987年~)があり、学生や教員の大学間の交流が進められていた。1999年には29ヶ国によるボローニャ宣言が署名される。ここでは、2010年までに欧州圏における高等教育圏を構築する目標が立てられた。現在では、他国の大学に行くという心理的・経済的障壁が限りなく低いため、欧州域内の学生の移動が著しい。 『カレッジマネジメント』140 2006年9~10月 p47 (赤木)
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出撃! 幻影作戦遂行せよ! シエスタの祖父の形見であるゴーグルを首に下げ、背中にデルフリンガーを背負った承太郎がコルベールの研究室を訪ねた。 コルベールは新兵器の説明書を承太郎に渡すと、彼は語り出す。 本当は『火』の力を人殺しのためには使いたくないと。 その言葉の重みに、承太郎はコルベールの過去を垣間見た気がした。 「確かに今は……戦いのために使われている。 だが、生活や平和のために役立てたいという意志があれば、前進する事はできる。 恐らく長い道のりになるだろうが……その意志をあきらめずに努力すれば、いつかあんたの望む未来が来るかもしれない……」 「……そう言ってもらえると、何だか救われる気がするよ。ありがとう」 コルベールが誇らしげに微笑むと同時に研究室の戸が開いた。 「お待たせ! ジョータロー、行くわよ」 「ああ。……コルベール、おめーのおかげで助かっている。ありがとよ」 「うむ。君も気をつけたまえよ」 こうして新兵器を搭載し通信機をはずして二人乗りに改造されたゼロ戦に乗った二人は、シエスタからもらったマフラーを自分達の首に巻いてエンジンをかけた。 「ジョータロー君! ミス・ヴァリエール!」 エンジン音の中、コルベールが叫ぶ。 「死ぬなよ! 死ぬな! みっともなくたっていい! 卑怯者と呼ばれても構わない! ただ死ぬな! 絶対に死ぬなよ! 絶対に帰ってこいよ!」 承太郎は親指を立てて応えると、ゼロ戦を発進させた。 命を懸ける覚悟はある。 だが死ぬつもりは無い。 ふと、承太郎はDIOとの戦いで死んでいった仲間を思い出す。 もう二度とコルベールに会えないような、そんな気がした。 『竜母艦』という新しい観種の戦艦をトリステイン軍は建造した。 名を『ヴュセンタール号』という。 コルベールだけでなく、数多くの土系統のメイジが錬金したガソリンを積んでいる。 すなわちゼロ戦の母艦となるためだけに造られた戦艦なのだ。 虚無の担い手。 虚無の使い魔。 竜の羽衣。 このみっつがトリステイン軍でもっとも重要な武器であった。 空を埋める大艦隊にゼロ戦が近づくと、竜騎士がヴュセンタール号への案内に現れた。 誘導に従いヴュセンタール号の甲板へと着艦させた承太郎は、ルイズと共にゼロ戦を降り、甲板仕官を名乗る将校に司令部へ連れて行かれた。 そこには総司令官、参謀総長、ゲルマニア軍司令官といった軍のトップが待っていた。 総司令官の男がルイズを虚無の担い手と紹介し、アルビオン艦隊を沈めた白い閃光はルイズが唱えた虚無の魔法だと説明すると、 虚無の存在をまだ聞かされていなかった将軍達は感嘆の声を上げた。 そして軍議が再開される。虚無を交えて。 アルビオンに六万の兵を上陸させる、それが軍議の内容だったが非常に難航していた。 障害はふたつ。まずは未だ有力な敵空軍艦隊の存在。 タルブの戦いでレキシントン号他十数隻を沈めたとはいえ、アルビオン軍にはまだ四十隻程の戦列艦が残っている。 トリステイン・ゲルマニアは六十隻の戦列艦を有するが、二国混合艦隊のため指揮が困難であり、練度で勝るアルビオン艦隊相手では、数の差を引っくり返されての敗北も十分ありえるのだ。 第二に上陸地点の選定である。 アルビオン大陸に大軍を降ろせる要地はふたつしかない。 主都ロンディニウム南部に位置する空軍基地ロサイス。北部の港ダータルネス。 港湾設備の規模からいってロサイスが望ましいが、大艦隊ではすぐ気づかれ迎撃される。 連合軍に必要なのは奇襲。 敵軍に『ダータルネスに上陸する』と思わせて、ロサイスを制圧するのが望ましい。 軍議が行き詰ったところで、ある将校が虚無に任せてみてはと提案する。 陽動任務だ。エクスプロージョンとディスペルマジックしか使えないルイズだが、デルフリンガーが小声でした助言のためにルイズは承諾した。 「必要な時が来たら必要な魔法の詠唱が読めるさね。 ディスペルマジックの時がいい例だろ? 多分大丈夫じゃねーかな」 というアドバイス通り、ルイズは始祖の祈祷書を開いてみる事にした。 といっても部屋に着いてからだ。将軍達以外の前で虚無の存在を明らかにはできない。 廊下を歩いていると、目つきの悪い貴族五~六人程度が承太郎達を待ち構えていた。 歳は承太郎、ルイズとほとんど差が無いように見える。 しかし方や老け顔、方やロリ顔。同年代だと思っているのは虚無側だけだった。 一行は同じ革の帽子と青い上衣を着ていて、何らかの部隊の集まりだと推測できる。 その中の一人が承太郎に声をかけた。 「おい、お前。ちょっと来い」 これは新人いびりというやつだろうか? だとしたら社会のルールというものを教え込んでやった方がいいだろう。 承太郎は無言で彼等の後をついていった。ルイズも心配そうに続く。 連れてこられたのはゼロ戦を係留している甲板だった。 一行のリーダー格と思われる少年は、ゼロ戦を指して恥ずかしそうに問いかける。 「これは、生き物か?」 「そうじゃないなら何なんだ? 説明しろ」 もう一人が真顔で訊ねてきた。 同じ艦に乗る者同士とはいえ、どこまで答えていいものか。 「いや……生き物じゃあねーぜ」 とりあえず、それくらいなら教えても構わないだろうと答えてみる。 すると一番太った少年がガッツポーズを取った。 「ほらみろ! 僕の言った通りじゃないか! ほら一エキュー寄越せ!」 で、他の連中はポケットからエキュー金貨を一枚出して太っちょに渡す。 「驚かせちゃってゴメンね」 「実は僕達、賭けをしていたんだよ。これが何なのかって」 「一風変わった竜じゃないかと思ったんだけどな~……。 この艦、竜母艦なんて艦種がつけられてるしさ」 「こんな鉄の塊の竜がいてたまるかよ!」 「いるかもしれないじゃん! 世界は広いんだから!」 言い合いを始める彼等を見て、承太郎は学校の休み時間にダベってるクラスメイトを思い出した。 自分はあまり話に加わらなかったが、いつもくだらねー事で盛り上がっていた。 「やれやれ、こいつは飛行機っていう乗り物だぜ」 気が抜けた承太郎は、飛行機の簡単な説明をしてやる。 皆聞き入ったが、コルベールと違い飛行機の原理を理解できる者はいなかった。 彼等の正体は竜騎士で、本来見習いなのだが戦争という事で駆り出されたそうだ。 案内された竜舎にはシルフィードより二回りも大きい大人の風竜がいた。 竜騎士になる大変さや、竜の性質などを彼等は得意げに語る。 「使い魔として契約していない竜は気難しく、乗りこなすのが一番難しい幻獣なんだ。 乗り手の腕、魔力、頭のよさまで見抜いて乗り手を選ぶんだぜ」 試しにまたがってみるかと言われたので、承太郎は挑戦する事に。 「俺が無事乗れるかどうか賭けてみな」 と言ったら全員『乗れない』に賭けたので、外れたら全額承太郎がもらう約束をする。 またがる前に風竜にガン飛ばしてやったら、風竜は承太郎を乗せてくれた。 竜騎士隊の少年達は悲鳴を上げるほど驚いて、承太郎に一エキューずつ払った。 承太郎が乗れたんなら自分も、とルイズも名乗り出た。 太っちょの少年は「彼が乗れたのなら、もしかしたら彼女も」と『乗れる』に賭ける。 が、他の全員は『乗れない』に賭けた。承太郎も『乗れない』に賭けた。 承太郎の賭けに激怒したルイズは、乱暴に竜にまたがろうとして、思いっきり振り落とされて承太郎にキャッチされた。 爆笑が巻き起こり、ルイズは顔を真っ赤にしてわめき散らす。 そんなこんなで割りと平和な一日をすごすのだった。 「って、マズイ。全然思いつかないし、始祖の祈祷書も真っ白のまま」 夜。自室にてルイズは頭を抱えていた。 虚無のルイズは陽動作戦をせねばならない。方法は自分で何とかしなくてはならない。 で、何ともならない。 「どどど、どうしよう? 何かいいアイディアない?」 唯一相談できる承太郎の部屋にやって来てそう訊ねると、承太郎はしばし黙考する。 「陽動というからには……少数の部隊でダータルネスに奇襲をかけ、かつ小隊を大隊と誤認させるのがベターか……」 「小隊を大隊と誤認……う~ん。でも人数数えられたらすぐバレるわよね」 「雲の中に艦隊が隠れていると思わせるとか、何か方法はあるだろう」 「雲……雲……。当日晴れてたらどうしよう?」 「知るか」 「うぅ……誤認させる、誤認、誤認……。ねえ、ジョータロー。 あんたはそういう経験無いの? ありもしないものを、あると勘違いした事」 「……砂漠を旅していた時、ポルナレフの奴がオアシスを発見して車を向けたが、 実は蜃気楼だった……というような事はあったな」 「蜃気楼? ……それよ! 蜃気楼を見せればいいのよ! ルイズは始祖の祈祷書を開きページをめくった。 蜃気楼という単語に集中して白紙のページを一枚一枚確認する。 しばらくして、一枚のページが光り出し文字が浮かび上がる。 虚無の魔法、初歩の初歩。 『イリュージョン』 翌日その作戦を軍議で発案すると、満場一致で賛成された。 『幻影作戦』と名づけられたそれを遂行すべく、ルイズと承太郎はゼロ戦に乗る。 「虚無を出撃させる! 作戦目標ダータルネス! 仔細は任す。 第二竜騎士中隊は全騎をもってこれを護衛せよ! 復唱!」 「虚無出撃! 作戦目標はダータルネス! 仔細自由! 第二竜騎士中隊は全騎はこれを護衛!」 命令を受けた第二竜騎士中隊は、先日承太郎と賭けをした若き竜騎士達だった。 彼等は風竜に騎乗すると、ゼロ戦を先導するように飛翔した。 続いて、操縦席後部にある通信機を外して造った座席にルイズを乗せた承太郎が、ゼロ戦の操縦桿を握り滑走路を走らせる。 飛行機の原理を知らない風のメイジ達が、上官からの指令通り風の魔法を前方から吹かせ、プロペラを力強く回転させ滑走距離を縮め、甲板から車輪を浮かせて飛び上がる。 その光景にヴュセンタール号の乗員達は歓声を上げた。 風のアルビオン。 承太郎にとっては一日にも満たない時間をすごした、しかし忘れられぬ国。 戦友ウェールズの故郷。ここでウェールズの仇を討つ。 「待ってやがれ……クロムウェル!」 一機と十騎の混成部隊、ゼロ戦と竜騎士隊が大空を行く。 目指すは風のアルビオンが港ダータルネス! 幻影作戦遂行せよ!